歴史(History)
JPP Horizone™プロセス(旧チッソ気相法PPプロセス)は、チッソ株式会社(現在のJNC株式会社)とアモコケミカル株式会社(現在のIneos社)によって共同開発された最新のポリプロピレン製造プロセス技術です。チッソ社は、1963年に日本の石油化学のフロンティアの一社としてポリプロピレン製造を開始しました。1970年代半ばにアモコ社がホモポリマー用の横型気相法プロセス技術を開発し、1987年にチッソ社によりエチレン-プロピレン共重合体の製造が可能な技術に拡張されました。
1995年にチッソ社とアモコ社による共同開発&ライセンス提携が解消された後は、各社が独自にこのプロセス開発・ライセンス活動を展開しています。
2003年10月1日、チッソ社と日本ポリケム株式会社(三菱ケミカル社の子会社)は、ポリプロピレン事業の競争力強化の為、PP合弁会社「日本ポリプロ」を設立しました。その後、日本ポリプロは最先端のポリプロピレン製造・販売で日本の市場をリードし続け、優れたポリプロピレン製品とともにJPP Horizone™プロセスを全世界に提供し続けています。
Technology Background and History
JPP設立後、自動車向け用途を中心とした高性能ポリプロピレン製造を目指す世界の石油化学メーカーに対し、数多くの製造技術ライセンス供与を行い、市場の高い需要に応えてきました。米国、中国、東南アジアを中心に多く採用され、更には、近年の成長の著しい中東、インドなど次のステージに移行しつつあります。