2022年12月26日に「労働安全衛生規則第577条の2第3項の規定に基づきがん原性がある物として厚生労働大臣が定めるもの」が告示されました(厚労省告示第 371 号)。この告示による対象物質(がん原性物質)には結晶質シリカが含まれます。その裾切値は、0.1wt%です。
弊社製品の一部にはタルクを配合しておりますが、一部のサプライヤーより、タルクは天然鉱物であるため、不純物として結晶質シリカを含有する可能性があり、がん原性物質に該当するとの連絡を受けました。
この連絡を基に検討した結果、弊社のタルク配合製品の一部は、結晶質シリカを裾切値以上含有するおそれがあるため、「がん原性物質」に該当すると判断いたしました。
現在、対象製品の安全データシート(SDS)を鋭意改訂中です。改訂が終わり次第、弊社営業を通じて速やかにお送りいたします。
なお、サプライヤーによってタルクの「がん原性物質」への該非判断が分かれているため、弊社では「がん原性物質」への該当が確認された製品から順次報告させていただきます。
また、国際がん研究機関(IARC)、及び日本政府の判定によれば、結晶質シリカの発がん性は粉塵の吸入暴露に限定されていますが、弊社製品では、タルク及び結晶質シリカが樹脂に練り込まれた状態で存在するため、発がん性のリスクは極めて低いと思われることを申し添えます。
ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
【本件についての問合せ】
以下リンク先のフォームよりお問い合わせください。
https://www.j-polypropylene.com/contact/products-inquiry/